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「偽りの腕の中」

冷たくなった指先を
もう抱きしめてくれる腕はない
私の名を呼ぶ声も聞けない

閉ざされた扉
言葉にならない声で
闇の中狂いそうになりながら叫ぶ

もがけばもがくほど
崖っぷちに追いつめられ
息もできなくなる
    
甘い言葉にすがりつき
差し伸べられた偽りの腕の中
過ぎた日々にさよならを言った
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「もし夢に疲れたなら」

もし夢に疲れたなら
その疲れが癒えるまで
じっとしていなさい
焦らないで
じっくりと自分を見つめて
そうしてもう一度
夢に立ち向かいなさい


きっと新しい何かが
見えてくるはずだから

「夢」

僕は夢のために
一生の人生をかけることはできなかった
夢を追いかけ
絶望の崖から闇へ突き落とされたとき
僕はそこからどう這い上がればいいのか
想像したら何もできなくなった

僕は戦いから逃げた
安全な命の手づなを手に入れて

「別れの曲」

大好きなショパンの「別れの曲」
本当に別れるときに
聞くとは思わなかったけど
大好きだから
涙はこぼれないよ

もっともっと強くなって
このメロディーの
波にさらわれないように

もっともっと足を踏みしめて
その激しい優しさに
身も心も委ねる

「眠らない夜」

曲がりくねった道を揺られながら
見下ろしたビクトリアピーク
煌びやかなネオンが街を照らす

眠らない夜

翼を広げて僕は風と戯れる

広東語に紛れて
耳慣れた日本語のノイズ     
抱き締めた空は
懐かしい香りがした



       write in 香港

「ロルポワーズの羊飼いの女 〈ダニエル・リッジウェイ・ナイト〉」

ほのかにピンクに染まったうなじ
地平線をまっすぐ見据える目
羊を追う棒を握る柔らかな手
その唇は何を語らったのか
知るよしもないが
何か言いたげに開いている
   
    
疲れ切った息使いも
あたたかなぬくもりも
触れることを許されぬ女神の存在
そこにあなたは崇められていた 



注釈:これは絵画をもとに書いたものです。

「沈んだ町」

闇に沈んだ町
失われた歴史
閉ざされた関係
人目を避けるように
その町はまだそこにあった


住民のいない町に
明かりが灯る
謎めいた真実が
今、蘇る


町は生きていた
もう一度光を浴びるために
深い深い闇の中で
町は生きていた

「来たるべき朝を待つ」

夜に抱かれて 部屋に独り
圧迫と静寂に身を寄せて
この来たるべき朝を待つ

名もなき夢に 光を見
音なき心に 影を見て

溢れる欲と不安と
押し寄せる波にのまれながら

闇が薄れる瞬間を
一秒も逃さず見たいのだ

夜に紛れて 部屋に独り
騒音と悲鳴に身を寄せて
この来たるべき朝を待つ

「公園の休日」

老人会のメンバーがゲートボールを楽しんでいる隣で
少年たちは「野球だ」「サッカーだ」だともめている


ベンチに寝転がって空を眺める中年や
静かに本を読む若い女
   
   
ローラーブレードで走り回り
それに飽きると
持ってきたラジカセでハードロックを流す学生
     

傍らでひっそり手品の練習をする若い男


花に水をやる近所のおばさん
   
   
鳩は子供にからかわれながら餌を求め
木のてっぺんでカァーカァーとはやしたてるカラス


犬同士のケンカ


すべり台の上から手を振る少女


赤ん坊は突然泣き出し
ママはおしゃべりに夢中


肩を寄せ愛を語らう恋人たち


そんな私をスケッチする芸大生


公園に休みはない

プロフィール

萩野 桂(はぎのけい)

Author:萩野 桂(はぎのけい)
京都在住。12月8日生 射手座 B型

亡き祖父である八木毅は、シェイクスピアの研究者で、英訳「アセンズのタイモン」他英訳本を出版。その傍ら、八木絵馬の名で俳句本も出版。そんな祖父の影響を受け、シェイクスピアに幼少より興味を抱く。また谷川俊太郎氏などの影響を受け、詩を書くようになる。
少しでも何かを感じて頂ければ嬉しく思います。

<出版>
新世研「ぼうけんだいすき」(絵本翻訳)
新風舎「たからのはこ」(詩集1編)
新風舎「ゆめのたね」(詩集2編)
新風舎「きみのかけら」(詩集3編)

<賞>
2006年文芸社 VA出版文化賞 ポエトリー部門特別賞
最近応募していませんが、また挑戦するため、ブログの一部を非表示にしています。

こちらもよろしくお願いします。
Facebookページ「萩野桂」
ツイッター「萩野桂」
pixta 写真販売中

なお、こちらにアップしている京都ページは、「京都散歩道」に移動しました。

ウェブマガジン「コスマグ」にも記事を書かせていただいています。
「kossmag おとながーるの京都暮らし&社寺さんぽ」

なお、当サイトに掲載されている個々の情報(文章・写真など)は、個人で楽しむ以外は無断で複写、複製、転載等、ご遠慮ください。 著作権はすべて、萩野桂(はぎのけい)にあります。

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