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ジュリアス・シーザー  一場

祖父がシェイクスピアの作品で初めて読んだと思われる、「ジュリアス・シーザー」を、
福田恒存さんの翻訳を参考にしつつ、自分なりに意訳してみる。
これが前からずっとやりたかったこと。
シェイクスピアの全集は前に買っていて、原文から訳者全部あるというすぐれもの。
読んでいないのもたくさんあるので、読みたいけど、PC用ソフトなのでつい忘れてしまいます。
この本もまだ読んでなかったからちょうどよかった。

意訳ってのは、結構おもしろくて、昔から好きだったりする。だって、文法とか関係ないもんw
でも単語が難しい。文法も今のと違うし・・。5時間くらいかかって、やっと一場のみできた。
訳だけみるのとは全然違うなぁ。
昔から何度も読み返していた「ハムレット」や「ロミオとジュリエット」「真夏の夜の夢」も比較しながら読んでみたい。・・いつになるやら^^;


「ジュリアスシーザーの悲劇」

一場

フレイヴィアス 
そこで何している、家に帰れ。何もしないなら帰れ。今日は休みか?そうじゃないだろ。仕事着も着ないで、出勤日に仕事もしないでいるとはどういうことだ。芸術家気取か?

大工
 なぜかって?そりゃ、あっしは大工だからよ

マララス
 それなら、皮かばんと物差しはどうしたんだ? なぜそんないい服を着てる? おい、お前、お前の職業はなんだ?

靴屋
 正直いうと、一人前とはいえねぇ、しがない靴屋でして。

マララス
 だから、その仕事とはなんだ?はっきりいってみろ

靴屋
 へぇ、何も咎めるようなことはしておりません。ただ傷んだ底を修理しているんで。

マララス
 だからなんだというんだ、このごろつきめが!

靴屋
 いえ、どうか気をお鎮めください。もうこれ以上あっしと一緒にいない方がいい。でもまだいるなら、あなたを直してさしあげます。

マララス
 それはどういう意味だ、私を直すとは。いかがわしいやつだな。

靴屋 
 なぜって、その底を直すんですよ

フレイヴィアス 
 では、靴修理をするというのだな?

靴屋 
 その通りです。あっしは、せんまいどうしだけがすべてなんです。それで小売商や女どもにちゃちゃいれようなんざ思ってもいません。古靴の医者ってんで、これ以上だめだって時に、あっしの出番。誰もが、あっしの手作業で丁寧に直した皮靴を待ってるんですわ。

フレイヴィアス
 ではなぜ店を空けて、道を大勢で歩いているのだ

靴屋
 それは、靴をはいて、底を減らすためで。実は、ローマ皇帝(シーザー)に会って、彼の勝利を祝うため、閉めてるんですわ。

マララス
 喜ぶ理由は? 何かいい話でもあるのか? 人質でも連れてくるのか?このローマに。戦車を着飾って?この石頭の石ころめ、いやそれ以下だ。冷たいやつだ、残酷やろうども。ボンペイを忘れたのか?何度も何度も壁によじのぼって、戦って、塔や窓、屋根上にまでよじのぼって。お前たちは子供を抱いて、忍耐強く待ち続け、なんと長い日だったことか。偉大なる将軍ボンペイがローマの町を通り過ぎるのを見ようとして、彼の戦車が見え、皆が一斉に歓声をあげて、テベレ川も土手の下で震えていたではないか。お前たちの声がこだまして。それでもお前たちはいい服を着るというのか?休もうというのか? 彼の通り道に花をまくとでもいうのか? ボンペイの息子たちを犠牲にして勝利したやつらのために? さぁ、さっさと帰れ。膝まづいて、災いがおさまるように神に祈れ。そうしなければ、お前らは恩知らずだ

フレイヴィアス
 さあ、行け、お前たち。このあやまちに、お前らの貧しい仲間たちを集め、テベレ川の土手へ連れて行き、涙を流すがいい。一番低い岸がすべての高い岸に届くまでな。

(市民たち去る)

さて、下賤なやつらもいなくなったことだ。あいつらも自分たちの罪に気づいたようだ。君は議事堂へ向かってくれないか。私はこの道を行こう。もし君がシーザーの飾られているのを見たら、ひっぺがえしてやれ。

マララス
 そこまでしていいのか? 仮にもルペルカーリア祭だぞ。

フレイヴィアス
 構うものか。シーザーの勲章なんかくそくらえだ。私がそうしている時に、野次馬が集まっても追い払ってやる。お前も頼むぞ。見つけたら、シーザーの翼からその羽根をもぎとってしまえば、普通には飛べなくなるだろう。さもなくば、あの男、さらに頭上を舞い、私たちを恐怖のどん底に陥れるだろう。

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テーマ : 海外小説・翻訳本
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

萩野 桂(はぎのけい)

Author:萩野 桂(はぎのけい)
京都在住。12月8日生 射手座 B型

亡き祖父である八木毅は、シェイクスピアの研究者で、英訳「アセンズのタイモン」他英訳本を出版。その傍ら、八木絵馬の名で俳句本も出版。そんな祖父の影響を受け、シェイクスピアに幼少より興味を抱く。また谷川俊太郎氏などの影響を受け、詩を書くようになる。
少しでも何かを感じて頂ければ嬉しく思います。

<出版>
新世研「ぼうけんだいすき」(絵本翻訳)
新風舎「たからのはこ」(詩集1編)
新風舎「ゆめのたね」(詩集2編)
新風舎「きみのかけら」(詩集3編)

<賞>
2006年文芸社 VA出版文化賞 ポエトリー部門特別賞
最近応募していませんが、また挑戦するため、ブログの一部を非表示にしています。

こちらもよろしくお願いします。
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なお、こちらにアップしている京都ページは、「京都散歩道」に移動しました。

ウェブマガジン「コスマグ」にも記事を書かせていただいています。
「kossmag おとながーるの京都暮らし&社寺さんぽ」

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